■ 「死の尊厳」をめぐる言説の編成
戦後日本の「死の尊厳をめぐる言説」の編成過程を批判的に検討する。◆関連論文
◇博士学位請求論文「「尊厳死」言説の誕生」
2006/03/24 立命館大学大学院先端総合学術研究科に博士学位請求論文として提出
2006/06/30 口頭試問(主査:小泉義之,副査:丸山英二,松原洋子,立岩真也)
2006/07/09 公開審査公聴会 論文要旨 配布レジュメ
2007年秋頃,加筆・修正の上,勁草書房より刊行予定
◇「「市民的自由」としての死の選択――松田道雄の「死の自己決定」論
『思想』981(2006-1):101-118
◇「太田典礼小論──安楽死思想の彼岸と此岸」
2005/03/25 『死生学研究』(東京大学人文社会系研究科)5:99-122
◇博士予備論文:「「尊厳死」言説の誕生──1960年代以降のマスコミ報道を中心に──」
1960年代以降のマスコミ報道における「尊厳死」言説の生成過程を分析した。
2004/01/30 提出 2004/02/07 口頭試問 2004/02/14 受理
2004/11/01 一部を「「尊厳死」言説の誕生」(『現代思想』特集:生存の争い 32-14(2004-11):142-152)として公刊。
◇「「いのちの教育に隠されてしまうこと──「尊厳死」言説をめぐって」
2003/11/01 『現代思想』(特集:争点としての生命 31-13(2003-11):180-197)に掲載。
2005/02/25 加筆・訂正して松原洋子・小泉義之編『生命の臨界──争点としての生命』(人文書院)に再掲。
■ 「生と死の教育」の語り方、問い方の再構築
急速に制度化・大衆化しつつある現在の「生命倫理教育」「いのちの教育」の現状を批判的に検討し,老い・病・障害の価値を再構築しうるような「生と死の教育」の語りを構築する。
「生と死の語り方──『わたしたち』の物語を紡ぐ」(上越教育大学大学院修士論文 2002)は,教室の場において高校生たちととも
に紡いできたこれまでの「語り」の集大成であり,今後新たな場で紡ぎ出すであろう「物語」への第一歩である。
なお,上記修士論文は,来春,人文書院より刊行予定。
◆関連論文
◇ 2006/08/05 「『生と死の教育』のゆくえ」『人権教育研究』 (日本人権教育研究学会) 6:4-7
◇ 2005/08/25 「生と死の語り方──「生と死の教育」を組み替えるために」
川本隆史 編 2005 『ケアの社会倫理学──医療・看護・介護・教育をつなぐ』有斐閣,333-362
◇ 2005/03/25 「「生と死の教育」のポリティクス――「生と死の語り方」を再考する」
※東京大学21世紀COE「生命の文化・価値をめぐる死生学の構築」
シンポジウム「死生観とケアの現場」第一部(「死生のケア・教育・文化の課題」報告
報告資料『死生学研究』(東京大学大学院人文社会系研究科)5:199-206
討議記録 同 207-219,総合討議記録 同 255-274
◇ 2004/08/25 「『生と死の教育』のポリティクス−グローバリゼーション・ポストコロニアル・ジェンダー」
二谷貞夫編『21世紀の歴史認識と国際理解−韓国・中国・日本からの提言』明石書店, pp.261-269
◇ 2004/08/** 「生命倫理教育と/の公共性」
『社会科教育研究』 (日本社会科教育学会) 92
◇ 2004/04/01 「生と死の教育」
『現代思想』(特集 教育の危機) (青土社) 2004-4(32-14) pp.142-157
◇ 2003/03/** 「アメリカ合衆国における『安楽死・尊厳死』の現在と『死を学ぶ教育』の課題」
『公民教育研究』 (日本公民教育学会) 10 pp.1-17