大谷いづみ Profile

・1983年3月,上智大学文学部ドイツ文学科を経て同哲学科卒業。
・同年4月より,東京都立昭和高校,東京都立国分寺高校,東京学芸大学附属高校大泉校舎で教鞭を取る。
・1980年代後半より,社会科「現代社会」,公民科「倫理」の授業で生と死の諸課題をとりあげる。
・2003年4月,東京在住・フルタイム勤務のまま,立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程に入学。
・2004年3月,21年間の高校教師生活にピリオドを打ち,京都を中心に東西を往来する生活をはじめる。
・2004年4月より千葉科学大学で非常勤・集中講義にて「生命倫理学」を担当。教えることの楽しさを再確認する。
・2006年3月,立命館大学大学院先端総合学術研究科に学位請求論文「「尊厳死」言説の誕生」を提出し退学。
 同年10月,学術博士号授与(2006年3月31日付)。
・2007年4月,立命館大学産業社会学部現代社会学科子ども社会専攻に着任。


興味をもっていること

・専門は生命倫理学,生命倫理教育。
・生殖技術と優生学に興味を持ってきたが,近年の「いのちの教育」の「死」の語られ方に疑問を持ち,戦後日本の「尊厳ある死」の言説の編成過程を検証する作業をはじめた。
・人々を「質による生命の序列化と『死への廃棄』(Foucault)」に導かないような「生と死」の語り方,問い方を模索している。
・人々が「ただそこに在ること」で存在を承認され得る「語り」,老い・病・障害の価値の再構築に導かれる「語り」の可能性を拓きたい。
・専門家(academician)と市井の人々(素人,lay person)の語りの間を紡ぐ仕事にたずさわって行きたい。